最近は抗がん剤って外来で通院しながらやることが多いんですよ、と話すとびっくりされますが、本当です。入院せずに、自宅で過ごしながらの治療だからこそ、自分のかかりつけ薬局とかかりつけ薬剤師さんとタックを組んで、副作用を少しでも楽に過ごしましょう。

1 かかりつけ薬剤師とは?

2016年から始まった制度です。一人の薬剤師さんが一人の患者さんを担当して、お薬と日常生活をサポートします。かかりつけ薬剤師さんは、自分で指名することができます。もちろん途中で変更もOKです。(なかなかいいにくいと思いますが)

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2 薬局は、どこを選ぶか

まずは場所から。自分が通いやすいところが一番よいです。病院の近くでも、自宅の近くでも、とにかく通いやすいところを選びましょう。店内の雰囲気も大切です。調剤薬局は、お店によって個性があります。あまり気にしてみたことがない方は、まず覗いてみてはいかがでしょうか。仕切りがあってゆっくり話しやすい、リラックスできる雰囲気、トイレがわかりやすい、こんなところは通いやすいようです。

3 どんな時に相談するといいの?

処方の薬の相談はもちろんですが、痺れや食欲不振の相談など、日常生活でつらい症状が出てきた時に行けるところ、電話で相談できるところが良いです。次の外来の予約日はまだもう少し先で、すぐに病院に行くほどでもないけれど、なんとなく気になる副作用がある時、こんな時にかかりつけ薬局と薬剤師さんはお役に立ちます。特に、痛みやしびれなど、ゆっくりと出てくる副作用は、昨日・先週・先月・前回、と比べて辛さを理解しやすなります。薬剤師さんは薬と副作用の出方を把握しています。

薬剤師Tさん
お薬を渡して飲みはじめてからが薬局の腕の見せ所。薬局と薬剤師を使い倒してください。最近は、調剤薬局で管理栄養士や理学療法士など、自宅での暮らしの質を上げる専門家のサポートを受けられるところが増えてきました。

3 薬剤師さんはシャイで気弱な人が多い。そして真面目。すぐに答えられないことは、次回に向けて準備します。

薬剤師さんから皆さんへのメッセージです。薬剤師さんも人間です。お薬の治療と付き合う病気だからこそ、薬剤師さんとくすりの相談ができるようになっていきたいですね。

薬剤師Tさん
薬剤師はとても真面目な人が多くて、シャイで気弱です。本当はもっと患者さんとお話したいのですが、引っ込み思案になりがちです。もちろん、患者さんの中には話したくない人もいることはわかっています。それでも声をかけるのは、薬剤師はみなさんの副作用を和らげたり、生活への影響を減らしたいと考えているからです。また、最近は管理栄養士や理学療法士も一緒にチームで患者さんのフォローができる調剤薬局が増えてきました。この薬を使うとこの時期にこれが出るな、食事取れているかな、運動できているかな、と可能性のある副作用を予想して、相談にのることができます。私たちから近づく努力もします。だから、みなさんからもグイグイ来てほしいです。薬剤師、がんばります。

この記事は、Speakが薬剤師さんにインタビューをして作成しました。

身近な調剤薬局を選ぶ参考にしてください。

 


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