がんは、体内で細胞が異常に増えることで起こる病気です。ここでは、その成り立ちについて説明します。がんの特徴について、基本的なものをまとめました。
この記事の作成にあたり参考・引用した元データについては、一番下にまとめて掲載してありますので、ぜひそちらもご覧ください。
1. 正常な細胞の働き
私たちの体は、無数の細胞で構成されています。細胞は、体の維持や修復のために「細胞分裂」というプロセスを繰り返し、古くなった細胞や壊れた細胞を新しいものに置き換えます。この細胞分裂は、体が正しく機能するために非常に重要です。
2. がんは遺伝子の傷で発生する
細胞の中には「遺伝子」と呼ばれる設計図があり、細胞の分裂をコントロールしています。遺伝子が正常に働いていると、細胞は適切に増えたり減ったりします。しかし、遺伝子に傷がつくと、そのコントロールが効かなくなり、細胞が異常に増え続けることがあります。こうして増えた異常な細胞が「がん細胞」です。
3. 良性腫瘍と悪性腫瘍の違い
細胞が増えることでできた腫瘍には、良性腫瘍と悪性腫瘍の2種類があります。
良性腫瘍は、異常に増えた細胞がその場所に留まり、他の部分には広がらない腫瘍です。通常、手術で取り除けば問題は解決します。
一方、悪性腫瘍は、がん細胞が周りの組織に浸潤し、さらには他の場所に広がる(転移する)腫瘍です。悪性腫瘍が広がると、体の他の部分にも影響を与えることがあり、治療が難しくなります。
4. がんの広がり方 浸潤と転移
がんが広がる方法には2つあります。1つ目は浸潤で、がん細胞が周りの健康な組織に侵入し、破壊しながら広がることです。2つ目は転移で、がん細胞が血液やリンパ液に乗って、体の他の場所に移動して新たにがんを作ることです。
がんは、遺伝子に傷がついた細胞が異常に増えることで発生し、周囲の組織に広がったり体の他の場所に転移することがあります。
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がんという病気について:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] 国立がん研究センターが運営する公式サイトです。 ganjoho.jp
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がんの発生要因:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] 国立がん研究センターが運営する公式サイトです。 ganjoho.jp