はじめてのウィッグ探し 最初に知っておきたいこと

ウィッグの相談をはじめて18年。オンラインと対面でたくさんの方のお話を聞いてきました。ここでは私がよく相談者さんに質問を受けることに加え、相談でお話をしていることをまとめました。

この記事はこれからウィッグを初めて探す方から、今ウィッグを使い始めた初心者さんに向けて書いています。使いこなす方にはちょっと物足りない内容になりますので、そんな方は読み飛ばしてください。

ウィッグを始めるときに悩むポイントは大きく4つあります。 ここでは、お値段以外のポイントと、実際に実物を試着するときのポイント、使い始めのコツをまとめました。

よくある質問
  1. どこで買うか
  2. 種類を決める
  3. 自分に合わせる
  4. デビューする

1 どこで買うか

まず、ショップを選びます。大きく分けて、店舗で買うか、ネットで買うかの二択です。

最近はネットで買う方が増えてきました。昔は情報が少なくて、お店の人に色々聞かないとわからなかったのですが、最近ではユーザーさんたちもたくさん情報発信しているし、ショップもセルフケアを丁寧に説明する動画などを作っています。本来ウィッグ自体はそんなに扱いの難しいものではありませんので、これからもネットで買う人は増えていくのではないかと私は考えています。

実店舗のショップにもいいところがあります。その場で見て、選べて、プロの意見が聞ける。これはオンラインにはない利点です。あなたに合わせて経験豊かなプロが見立ててくれますので、自分で選ぶのが苦手な方や、今は調べたりする元気がないという方には、とてもおすすめの方法です。

2 種類を決める

まずは値段から考えてみましょう

現在オンラインでは、ウィッグ自体は3,000円くらいから販売されています。これは一般的にファッションウィッグといわれるもので、髪の毛がキラキラとしたものです。人形の髪の毛のようで、一般的には日常生活に使うには向いていません。

 

2021年4月現在、脱毛時期の日常使いできる全頭ウィッグは、以下のような価格帯で商品を探すことができます。

  •  人工毛 1万円〜10万円程度
  •  人毛  3万円〜50万円程度

ある一定をすぎると、値段の差と品質の差は一致していないことが多いです。安くてもいいものもあるし、高くてもいまいちなものもあります。その判断は、最終的にはご本人がこれを使いたいと思うか、その金額に納得できるか、その2点で選ぶことになります。

 

私が個人的かつ経験値から考える、使い勝手と品質のバランスが良い目安の価格帯を記載しておきますので、参考にしてみてください。

 

人工毛(ドライヤーが使えるタイプ)

  • 機械植え+肌付き 1.5万円〜4万円程度
  • 手植え+肌つき 4万円〜8万円程度

人毛 (人毛100%、キューティクルのあるタイプ)

  • 機械植え+肌付き 4万円〜8万円程度
  • 手植え+肌付き 5万円〜15万円程度

*人毛ウィッグは人毛20cm程度の長さを基準にしています


次に種類の詳細です。ウィッグのパターンは大きくわけて4つです。

ウィッグのパターンは大きく分けて4種類。髪の毛の植え方2つと、髪の毛の種類2つの組み合わせで構成されています。

髪の毛の種類は、人毛と人工毛です。

  • ・人工毛はアクリルやポリエステルなどの合成繊維でできています。
  • ・人毛は、人間の本物の髪の毛です。

素材ごとのおすすめポイントを写真で見てみましょう。

↑このウィッグは人工毛です。人工毛は人毛よりも一本一本がしっかりとしています。そのため暗い色は重くみえがち。明るい色、ふんわりとした髪型のほうがより自然にみえます。



↑このウィッグは人毛です。パーマなしでしっとりとしたスタイルをつくるなら、断然こちら。


髪の毛の植え方を見てみましょう。機械植えと手植えの2種類があります。
  • ・機械植えは、髪の毛をミシンで紐状に縫い、それをウィッグに縫い付けていきます。
  • ・手植えは、生地に1本〜数本の毛束を手作業で縛り付けていきます。

 

↑これは機械植えウィッグの裏地です。

髪の毛のついたリボンでできています。通気性がよく大きく伸びるので、髪の毛がある人にはこちらのほうが向いていることも。脱毛中はこの下に黒いキャップをかぶると、髪の毛の間から肌が透けません。


↑これは手植えウィッグの裏地です。

生地をよくみるとつぶつぶが見えます。これは、髪の毛を植えている部分です。全体に手で植えていくので、とても時間がかかります。肌当たりが柔らかく頭にフィットするので、脱毛中はこちらの人気が高いです。


さて、髪の毛と植え方の種類を見てきましたが、正直わからないぞと思った方がほとんどではないでしょうか。実は私も最初は何が何だか分からなかったです。種類があるとわかったところで、実物を見てみることをおすすめします。結局、見ないとわからないです。私もいまだに見てみないとわからないです。見て触って確認するのが1番です。

では、次で実際に試着するときのポイントを確認していきましょう。

 

3 自分に合わせる

ウィッグには種類があり、自分にあうかどうかは試してみるのがベスト。試着できる場合は、試着をおすすめします。最近ではオンラインのショップでも試着ができるところが増えてきました。

 

試着のコツは3つ

  • 気になるスタイルと素材のウィッグを試す
  • 肌部分の見え方を確認する
  • 自分の肌ツヤ感とウィッグのバランスを見る
 その1:まず、スタイルと素材をよく検討してください。

今のスタイルに似たものはヘアスタイルへの抵抗感が少なく、ウィッグデビューしやすいのでおすすめです。素材は、人毛・人工毛、手植え・機械植えとありますので、かぶり心地や手触りを確認してください。

その2:ウィッグの分け目部分をつくっている肌の仕上がりを確認。

上から見られることが気になる方は、少し大きめサイズの肌があると安心です。肌が大きいと金額が高くなる傾向がありますので、ご予算と相談しつつサイズを決めてください。分け目が幅5cm未満のものは、分け目と生地の境目が見えやすいので、あまりおすすめできません。

その3:冷静に!全体のバランス。

ウィッグだけを見ないで、自分の顔の肌ツヤ感や髪の毛と年齢のバランスを見てください。ウィッグだけで見るととても素敵でも、髪が重すぎると不自然にみえます。特に人工毛のウィッグを買う場合は、しっかりとした髪の毛がついていますので、髪の毛だけ若くなりすぎないように要注意です。対策としては、明るめ(軽め)のカラーを選ぶ、パーマで軽さを出す、短めのスタイルを選んでみてください。ウィッグはバランスが大事です。

4 デビューする

ウィッグを買ったら、それを使い始めることをウィッグデビューと言います。新しい洋服よりも緊張しますが、大丈夫。コツを掴めば、上手に使えるようになりますので数日かけて慣れてください。

その1:まずは、家の中で使ってみる

最初は室内で、いつでも外せる環境で使い始めてください。どんな動きをするとずれやすいのか、そのときはどうするのか、固定方法の工夫など、少しなれるまでは不安ですよね。そして、慣れないと少し肩に力が入ってしまい疲れてしまう方もいます。いつでも外せる環境で最初は練習してください。

その2:外出は、ぜひ慣れた室内へ

ご家族やお友達などと一緒に、まずは室内からデビューしてください。2〜3時間のお買い物でも、ランチやお茶でも、少しのお出かけから試してみてください。そのころには、自分なりの工夫が見えてくる方が多いです。

 


いかがでしたでしょうか。ウィッグの種類と選び方の参考にしてください。自分にあったものに出会い、新しいウィッグで毎日を快適にお過ごしください。

 

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