抗がん剤の中には爪が黒ずむものがあります。自分も相手にも見えやすい場所なので、気になる方が多いです。でも、どうケアしたらいいのかわかりにくいですよね。繊細になっている肌や爪について、どうやってケアしていくのかを簡単にまとめました。

よくある質問
  1. マニキュアは使っていいの?
  2. マニキュアは何がおすすめ?どうやって使うの?
  3. どんなお薬で出やすいの?

1 マニキュアは使っていいの?

はい、使えます。ただし、割れて赤くなっている、痛みがある、爪がプカプカと浮いている状態など、傷や感染が疑われる時は使わないようにしてください。自分で判断しにくい場合は、今マニュキアを使っていいかどうか、受診時にたずねてみるのが良いかもしれません。
基本的に使って良い、でも傷がある時はNG、とおぼえておいてください。

もう少し詳しい話をすると、がん患者に関するアピアランスケアの手引き2016版には、マニュキア塗布、ファイルの使用(爪やすり)、市販の保湿剤による保湿、この3つはエビデンスは無いが勧められるになっています。科学的根拠はしっかり調べてないけれど、今までの事例からやって良いことだと考えられる、という判断が書かれています。特に特別なケアではなく、市販品を使って良いようです。

(公財)日本医療機能評価機構のページに記載されています
(2021/03/16確認)

[blogcard url=https://minds.jcqhc.or.jp/n/med/4/med0245/G0000895/0057]

2 マニュキアと爪ケアには何がおすすめ?

この時期のマニュキアは、剥がし方で選ぶことをおすすめします。マニュキアにはリムーバーを使って剥がすタイプと、お湯で剥がすタイプがあります。この時期は皮脂をとってしまうリムーバーよりも、お湯ではがせるタイプがおすすめです。これは、ピールオフマニュキアと一般的に呼ばれています。

お湯ではがせるベースマニュキアについての記事をまとめておきますので、参考にしてください。

 

ビューティ系雑誌の美stの特集記事。一般でも人気のあるピールオフマニュキアとお値段が書かれています。

[blogcard url=https://be-story.jp/article/4943]

 

こちらは、100円ショップのピールオフマニュキアを実際に使ってみた体験記事です。

[blogcard url=https://flets100.jp/lets/cat1/8336]

 

色を合わせるコツは、まず下地にしっかりと白〜白っぽい肌色のカラーを塗ることです。その上に好きな色をかさねると、下の黒ずみをカバーしやすくなります。下地に使う白〜白っぽい肌色は、マット(光沢の少ないしっかりと色のつくもの)が良いようです。薄い場合は、2度塗りを。上につける色は自由です。透明なものより、色味があるもののほうがカバー力があります。赤みのある肌色〜紫がかったようなベージュなど、少し赤みのあるものが肌色をキレイに見せてくれます。

3 どんなお薬で出やすいの?

フルオロウラシル、TS-1、カペシタビンなど5FU系の抗がん剤、アントラサイクリン系、ドセタキセル、パクリタキセルなどタキサン系の抗がん剤は爪に副作用がでやすいです。自分の使うお薬で爪に変化があるかどうかは、治療を受ける医療チームや担当薬剤師さんにご相談ください。

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