患者さんのための乳がん診療ガイドライン 読み方と使い方のコツ

まずはここから、とおすすめされるこの本。このコラムでは、どんな本なのかを簡単にレビューしています。読むのにかかる時間約5分です。

1 乳がんの治療についての基本ルールブック

がん治療を納得しながら治療をすすめるために、乳がん治療について書かれた”今のルールブック”です。質問や相談の前に、わからないことを正しく理解するために、基本のきが書かれています。

患者さんのための乳がん診療ガイドラインより
納得のいく医療を受けるためには、患者さんが標準治療(=最善の治療)や診療方法について正しく理解したうえで、医師と相談し、ご自身に合った治療を選択することが重要です。本書は、乳がんの患者さんやそのご家族が、いま知りたいことについて、正しい情報をわかりやすく得られるよう医師と患者さん、看護師、薬剤師が力を合わせ作成した書籍です。最新の情報をもとに、患者さんからの計64の質問(Q)に対する回答(A)と解説を掲載しています。http://jbcs.gr.jp/guidline/p2019/

2 Q&Aなので、読みたいところから読めます

本は、Q&Aで構成されています。質問は、患者さんが主に心配することを中心に、知っておくと暮らしやすくなる情報が書かれています。64の質問と、それに対する答えで構成されていて、目次を見て気になることから気軽に読めます。

3 みんなの知りたいことが書かれています

例えば、乳がんと診断されたら?はこんな質問で構成されています。

乳がんと診断されたら
Q9 閲覧 乳がんと診断されました。これから治療を受けるのに,どうしたらよいでしょうか。
Q10 閲覧 治療を決めるときにはどのようなことに気をつければよいでしょうか。
Q11 閲覧 標準治療とは何ですか。
Q12 閲覧 臨床試験とは何ですか。
Q13 閲覧 緩和ケアについて教えてください。
Q14 閲覧 不安なとき,どうしたらよいか教えてください。
Q15 閲覧 家族とどう向き合えばよいのでしょうか。
Q16 閲覧 仕事は辞めなければならないのでしょうか。
Q17 閲覧 経済面や生活面での支援制度はありますか。

4 本の使い方

この本は、タイミングによって使い方が変わってきます。

  • わからないことがわからない、という状態の時は、まず「これからどうなるのか」について知る手がかりになります。
  • 治療が具体的になったら、放射線療法って?リンパ浮腫って?と具体的な辞書になります。
  • 不安な時期には、不確かな情報に惑わされそうになることもあります。根拠があり、役に立つ治療については、ここに書かれています。
  • 治療の選択肢や基準を知ることができます。医療チームが基準にしていることを知ることができ、治療についての基本的なことを理解すると、不安や症状についても話がしやすくなります。

 

患者さんのための乳がん診療ガイドラインはこちらから

この本は、日本乳がん学会の公式ページで公開されていて、全文をオンラインで読むことができます。

患者さんのための乳癌診療ガイドライン2019年版

 

同じ内容の書籍版があります。こちらは有料です。

5 一人で不安にならないで

がん治療が始まると、初めてことがたくさんやってきます。それは、多くの人が感じる不安で、当然のことです。どうぞ一人で不安にならないで、遠慮なく近くの医療者にご相談ください。医療チームはいつでもあなたの味方です。

 


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